羽の情報便25   いざというときに連鎖倒産から守る「経営セーフティ共済」

中小企業倒産防止共済制度 (経営セーフティ共済) をご存知ですか?

得意先の倒産に伴う連鎖倒産などを防止し、経営の安定を図るための資金手当てをするのが「中小企業倒産防止共済制度」、
愛称「経営セーフティ共済」です。

1.制度の中身

・取引先が倒産した場合、積み立てた掛け金総額の10倍の範囲内(最高3,200万円)で、回収困難な売掛金債権等の共済金の貸付けが受けられます。
・無担保・無保証人で共済金の貸付けが受けられます。
・掛金は、法人の場合は、税法上損金、個人の場合は、必要経費に算入できます。
・取引先の倒産という事由でなくても、解約手当金の
95%以内で臨時に必要な事業資金の借入れができます。

2.加入条件

・資本金等の額または従業員数が一定以上で、引き続き1年以上事業を行っている中小企業(個人事 業主を含む)です。国税滞納者は加入できません。

3.掛金

・毎月の掛金は、5,000円から80,000円までで5,000円刻みで自由に選択でき、加入後に増額、減額も可 能です。掛金総額が320万円になるまで積み立てできます。

4.共済金貸付が受けられるのは?

・本制度加入後6ヶ月以上経過し、取引先が倒産し売掛金債権等の回収が困難になった場合に共済金 貸付が受けられます。
・請求については、倒産発生日から
6ヶ月以内で商取引の内容を証明できる書類が必要です。

5.貸付条件

・無担保・無保証で、償還期間は5年間(据置期間は6ヶ月)で、貸付元金のみの毎月均等返済 となります。

12ヶ月分以上の掛金を納付した加入者が解約する場合は、解約手当金(掛金総額の80%以上)が支給されますが、12ヶ月未満の場合は、掛け捨てとなりますので注意が必要です。


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